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文法が苦手な受験生のみなさんへ

高3の生徒と話をすると、ほぼ全員が

「文法がわからないから、まず文法をやらなきゃいけない」

といって、ネクステやらエイヒンやらスクランブルやらの文法問題集を必死にやっています。しかし、文法問題集をいくらやっても、入試の9割を占める長文読解の力はつきません。なぜ、これほど多くの受験生が「文法がわからない」と悩むのでしょうか。私から見ると、基本的な文法をしっかり理解しているのに「文法がわからない」と言う生徒も非常に多い。

 

なぜこうなのか、ようやくわかりました。それは、学校でも塾・予備校でも、長文読解の授業で、文法用語を振り回して、文を「文法的解析」しているからです。たとえばこんな感じです。これは早稲田大学に出題された文章の一部ですが。

 

A little over one hundred years ago, a famous professor of philosophy lived and worked in an old German university in a city on the Rhine. Every day, at precisely 11:45 a.m., the professor would leave his desk, where he had been working since early morning, and walk briskly, whatever the weather, through the city zoological gardens to a restaurant, where he would have a light lunch. Sometimes he would be joined by a friend, but more often he would dine alone, with a book as his companion.

 

今から100年+ちょっと前に、有名な哲学の教授が、ライン川沿いの古いドイツの大学で住み込みで働いていた。毎日、11時45分きっかりに、教授は机を離れ、(ちなみにその机で彼は朝から働いていた)颯爽と歩き始める。どんな天候だろうが。町の動物園を通り抜けてレストランまで。そのレストランで軽く昼食を食べる。時折、友人が昼食を共にするが、一人で、本をともにして、食べることの方が多い。

 

日本語訳はへたくそですが、少なくとも意味は「正確に」わかるでしょう。これが文法解析的にはこうなります。

A little over one hundred years ago, 副詞句、a littleはover 100 hunderedという前置詞句(=役割はyearsを修飾する形容詞句)を修飾している。agoは副詞なので注意。

a famous professor of philosophy lived and worked 第1文型、andは等位接続詞で、Vであるlivedとworkedを結んでいる。

in an old German university 副詞句、Vにかかる。lived and worked

in a city 形容詞句、an old German universityにかかる

on the Rhine. 形容詞句、a cityにかかる。前置詞onは「接触、近接」の意味を表す。 

 

Every day, at precisely 11:45 a.m., 副詞句、preciselyは意味的にat 11:45 a.m.という副詞句全体を修飾しているので副詞にすること。preciseと形容詞にしないよう注意。

the professor would leave his desk wouldは過去の習慣を表す。leaveは第3文型。

, where he had been working since early morning, whereは関係副詞の非制限的用法、関係節のVであるworkが過去完了進行形となっているので注意。

and walk briskly, whatever the weather, walkはwouldから続いていると考える。つまり助動詞(V1 and V2)という形。whateverは複合関係詞

 

ちょっと大げさですが、実際こんな授業が日本全国の高校や塾・予備校で行われているのです。確かに必要な知識もありますが、基本的には文章の意味が正確にとれればいいんです。だから複合関係詞とか非制限的用法とかこんな用語など知らなくてもいい。

 

しかし、こんな授業ばかり受けていると「合格するには、長文を読むときは必ず全部こうやって文法がわからないといけない」と考えてしまうのも無理はないでしょう。

 

このブログでは何度も言っていますが、大学入試の長文読解力をつけるには、

 

①背景知識、論理的読解力、つまり地頭を伸ばす。

②たくさん読む中で語彙力をつける(受験用、単語力増強法)。

③簡単に読めるものを多読して、英語を訳さず理解する力をつける。

④辞書を使いながら過去問をやる。

 

が王道です。過去問をやって、わからない箇所だけ先生に聞けばよい。そこで上のような文法的な説明をされるかもしれませんが、最終的には日本語訳を見て自分なりに納得できればいいです。その繰り返しで、読むために最低限必要な文法力はつきますよ。

 

文法問題を解くための文法力は、これは文法問題集をやって、できない問題だけ理解して暗記すればよいだけです。でも、20年近く多くの高校生を見てきましたが、文法問題集いくらやっても文法問題ができるようにならない生徒もたくさんいます。そういう生徒はだいたい英語を読む量が足りない。このブログで何度も言っているExposureが足りないんです。だから文法を消化、つまりCatchできないんです。(英文法必勝法(笑)!! )

 

学校や塾・予備校の授業のせいで、文法がわからないと思い込まされている受験生のみなさん。悩んでいるひまあったら、たくさん英語を読みましょう!