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読んで読んで読みまくれ!多読・多聴が欠かせない!

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 大学入試やTOEICにも、多読・多聴は絶対に欠かせません。

 

 多読とは、要するに、読んで簡単に理解できる、そして、自分が読みたいものをたくさん読むということです。

 

 ①辞書は使わない

 ②わからないところはとばす

 ③つまらない本はやめる

 

 というのが「多読3原則」と言われていますが、別にこれを100%守る必要はないでしょう。 一番大事なのは、「勉強」ではない、ということです。母語、つまり、日本語で何か軽く読む感覚です。

 

 また、英語の絵本や、学習用リーダーには、朗読音声のCDがついているものがたくさんあります。朗読を聞きながら読めれば「多聴」になります。 高校生でも、1ページに単語が3~4つしかない絵本は十分効果があります。何度も言っているように、「簡単なものにたくさん触れる」のが大切だというのは、様々な研究で明らかになっています。母語を身につけた過程を考えても常識的に理解できるでしょう。母語を「ガリガリ勉強して」身につけた人などいませんからね。

 

 大学入試と多読の関係を見ていきましょう。 最近の入試問題は、読む量が多くなり、出題内容も、細かい文法事項や構文ではなく、「全体の内容」「論理の展開」がしっかり理解できているかを問う問題が大部分です。文章の量も毎年多くなってきており、予備校の情報でも、この傾向は今後も続くとのことです。多読・多聴をしている人は、英語を「母語」の感覚で読んでいますので、このような傾向の問題には強くなります。

 

 センター試験では、200点満点中、145点、つまり70%以上が、「読解」問題です。また、ここ数年の「発音問題」は、細かい発音の違いを知らなくても普通に読めれば、つまり、高1のときから、英語を聞き慣れていれば感覚的に正解できる問題ばかりです。それも含めると、200点満点中159点、つまり8割の問題に対して、「多読・多聴」が必要になってくるのです。 また多読・多聴をしていると、あたりまえですが、リスニングが伸びます。日本語に訳さずに理解できるので、これはあたりまえでしょう。リスニングを加えると、もう8割以上の得点は、「多読・多聴」にかかっているといってもいいのです。

 

 難関私立の問題は、より長文重視の傾向が強く、とにかく文章の量が多い。教科書の文章を「文構造」に注意しながら全文日本語に訳してノートに書くような勉強法では絶対に対応できません。受験勉強だけでなく、「多読・多聴」もした方が絶対に有利なのです。

 

 ここまでの話、高校や予備校の先生が言っていることと全然違うので信じられないという人は、ぜひ一度、実際の入試問題を見てみてください。「文構造」を分析しながら、頭の中で全文を日本語に訳していては絶対に時間内に読み終わらない、ましてや問題など解くことはできないということがわかると思います。

 

 では、以下、実際に多読をしながら受験勉強をしている高校生の声を聞いてみましょう。

  • 単語がすぐに覚えられるようになった。
  • わからない単語があると調べてもその後すぐ忘れているけど、多読だと文脈で覚えるので、その後も覚えている。
  • 自由英作文を書く時に、以前は書く内容がなくて困っていましたが、ひらめきが増えました。
  • 長文を読む時、細かいスラッシュリーディングをしなくなった(→今まで細かく読解しようとし過ぎて時間が全く足りなかったが、今では倍くらい速くなった)
  • 頭の中でストーリー(情景)を思い浮かべながら読めるようになった。
  • 模試では長文で点数が取れるようになった。読むことが嫌いで何も対策せずに受けてた時と、多読で本や長文を読んで慣れて受けた後では大きく違いがでた。
  • 戻り読みが少なくなりました。
  • 多読と多聴を始める前は英語に全く興味がなかったけれど、多読をしていると英語が分かった気になってすごく英語に興味を持つようになった。
  • 文脈の前後予想を出来るようになった。
  • 長文を読むのが嫌でなくなったし、むしろ楽しいと思う。自分の好きな、気になる本を読めるから飽きることもない。
  • 楽しく簡単に長く続けることが出来る英語の学習法!英語の勉強をする上で一番力がつく勉強法だと思う!
  • 英語が苦手でも洋書を読んでみると楽しい。

 

 さて、たくさんの英語の本が身の回りにない人は、インターネットを使いましょう。例えばYoutubeには絵本をアニメ化したものや、読み聞かせしているビデオがたくさんあります。

 

高校生にも大人気、Mo WilliemのElephant & Piggieシリーズです。


I Will Take A Nap! An Elephant And Piggie ...

 

以前、ハンドソープのCMにも出ていたDavid君


No, David! by David Shannon (The original story ...

 

 こういう動画のリンクから次々と、絵本の読み聞かせビデオを見てみてください。高校生にとってはあまりにも簡単でバカらしいと思う人もいるかもしれませんが、子ども向けの文章と言うのは、プロの児童文学作家が、一番大切な文法や語彙を使って、小さい子どもでも夢中になる一流のストーリーを書いている(描いている)のです。だから、英語の「エッセンス」が体にしみてきます。受験勉強の役に立たないわけがありません。

 

 みなさんの周りにも「あの人は、全然勉強していないのに、いつも英語の点数がいい」という人がいますよね。英語の先生は「センスがある」の一言で済ませてしまいますが(どうやったらそういう「センス」が身につくかを考えるのが先生の仕事だと思うのですが)、実はそういう人は、小さいころ英会話教室に通っていたとか、英語圏に住んでいたことがあるということがよくあります。子ども向け絵本をたくさん読むことで、高校生になってからでも、そのような「英語センス」が身につくのです。

 

 とにかく、まず最初は「やさしい」ものをたくさん読んで、「お勉強読解」ではない、本当の「英語読書」を体験してみましょう。 日本語に訳さず「感覚的に読む」ことに慣れてきたら、自分が面白いと思うものをたくさん読めばいいのです。

 

 その時大事なのは、「わからないところを気にしない」「つまらなかったらすぐやめて別のものにする」ということです。極端な話、10%しかわからなくても構いません。毎日「たくさん」英語に触れていれば、その10%だけでも十分な「インプット」になります。辞書や文法に頼らず、自然に英語をインプットすれば、それが本当に体にしみこみ、自分のものになります。高校の教科書を、全文和訳して、先生の文法解説を聞いてノートに写しているようなやり方では何もインプットにはなっていないのです。単語の丸暗記も同じようにダメです。本当のインプット(専門用語ではMeaning Focused Inputといいます)でないと、効果はありません。いくら勉強しても模試の偏差値があがらないことってよくありますよね。それは本当のインプットをしていないからなのです。

 

 高校で「課題」として、サイドリーダー(Graded Reader【GR】)を何冊か買わされていると思います。気分をかえて、課題ではなく「本」として読んでみてください。手元にあるものを全部読んでしまったら、友だちとお金を出し合って10冊から20冊買って、回し読みするというのもいいかもしれません。先生が話しのわかる人だったら、全員同じのを買うのではなく、クラス40人だったら、40種類の本を買って回し読みできるように頼んでみてはいかがですか。そもそも、自分たちが(親ですね)払うお金なんだから、無理やり先生に決められた本を買うというのはおかしな話ですよ。

 

リーダー(は、レベルの高いものでなく、S(スターター)や、Level 1で十分です。こういうのがおすすめです。

 

Foundations Reading Library Level 1 Collection

Foundations Reading Library Level 1 Collection

 

これはレベル7までありますが、レベル7でも、案外簡単に読めると思います。中高生に大人気のシリーズです。 

Alissa: Starter (Macmillan Readers)

Alissa: Starter (Macmillan Readers)

 

このシリーズは、 Level 1がおすすめ。 

What a Lottery! Starter/Beginner (Cambridge English Readers)

What a Lottery! Starter/Beginner (Cambridge English Readers)

 

これもStarterかLevel 1がおすすめです。

 

 よく高校で買わされる、Oxford BookwormsPenguin Reardersもいいでしょう。でも、つまらないものも多いので注意して下さい。(残念ながら英語の先生は、自分でたくさん読んでいないので、どうしても有名な古典作品を選びます。そういうのってだいたいつまらないんですよね。)

 

 本でなくても、例えば、こんなサイトはスマホでスキマ時間で利用できるでしょう。

News In Levels  Level 1 は簡単な英語で要約されています。Level 1を読んだ後に、Level 3、つまり本物の記事を読むか、ビデオを見るといいですよ。毎日やったら相当力がつきます。(少なくとも、高校の英語の授業を毎日受けているよりは)

 

週間ST これは少々難しいかもしれませんが、高2くらいからなら、最初に日本語全訳を読んでから英語を読めば、なんとなく理解できるでしょう。(多読の場合は「なんとなく」でいいのです。)英語の先生は、「時事英語」は難しくて高級だと思っている人が多いですが、全然そんなことはありません。新聞記事は短時間で要点を伝えるように、わかりやすく書かれています。こういう文章に慣れていると入試はバッチリです。音声も同時に聞くことでリスニング対策にもなるし、読むスピードも速くなります。

 

「じゃれマガ」というメールマガジンも、高校生には面白いと評判です。ぜひ登録してみてください。

 

 いかがですか。多読・多聴をしながら、教科書の勉強と受験勉強を「適度に」こなしていれば、入試もOKだし、入試が終わったころには、英語のニュース記事や、簡単な小説を英語で読めるようになります。普通の日本式受験勉強だけだと、死ぬほど勉強したのに、受験に合格しただけで、英語を話すことなどできないし、もう英語なんて見るのもイヤだと思ってしまう人がほとんどです。 どちらがいいと思いますか? 受験勉強だけでなく、「多読・多聴」も並行してやっていきましょう。

 

 長くなりましたが、最後に。 本当の「多読・多聴」は、わからない部分を気にせずに、わかる部分、楽しめる部分を大切にしていくのです。母語での、「趣味の読書」と同じです。しかし、高校や予備校の先生は「難しいものを辞書をひきながらたくさん読む」「同じ文章を、単語を覚えるまで何度も読む」「辞書がないと読めないレベルの本を無理やり読まされてテストされる」ことを「多読」という人が多いのも事実です。しかし、これは全て、多読とは正反対のものです。これを多読と言っている先生は、英語教育、言語習得理論について、全く勉強していない「素人」です。いくら「受験のプロ」と言っても、受験テクニックしか教えられないようでは「プロの英語の先生」とは言えません。

 

 多読のような「本当のインプット」と、いわゆる「お勉強」のバランスは、高1~高2は、7:3くらい(念のため言っときますが多読が7ということですよ)、高3になっても、夏休みまでは5:5、夏休み過ぎてから3:7くらいがいいと思います。多読・多聴、つまり「本物のインプット」は試験前日まで続けるべきです。もちろん、入試が終わってからも。 正しい方法で英語を学んで本当の英語力を身につければ、受験テクニックなどなくても合格できるのです。ぜひとも「しっかり勉強している」先生の話を聞くようにしてください。

 

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