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理想の英語学習とは? 最新の言語学研究より

 日本には、本当に様々な英語学習法があふれています。そして、「カリスマ教師」や「英語コーチ」や「英語○○○」やら、怪しい人がいっぱいいます。学校の先生もいろいろ言っています。でも、ほとんどの人が言っていることは大して根拠がありません。実際にやった人のデータもとっていないし、研究成果があるわけでもない。

 

 高校の先生は、「○○高校でもやっている」とか「予備校でもやっている」、というくらいです。実際それをやった生徒がどうなったなんて話にはなりません。「うちの学校に入れば塾・予備校に行かずに難関大学に進学できます」と説明会で叫んでいる進学校では、3年生のほとんどが塾や予備校に行ってるくらいです。先生の言ってる通りやればできるようになるなんて、生徒も思っていない。

 

 大学教授も同じです。私は今までいろんな研修会に出て大学の先生の話もたくさん聞きましたが、それで生徒がどうなったか、実際どれくらいできるようになったのか、という話はほとんど聞かないのです。

 

 でも、世界では本当に様々な「第二言語習得」の研究が行われています。私もそんなにたくさんそういう本は読んでいないのですが、こないだ参加した、アメリカの大学主催の、日本人英語教師対象の研修で、とてもわかりやすい理論(?)を知ったのでご紹介します。

 

 Paul Nationという学者の言ってることですが、第2言語(外国語)の学習には、以下の4つの要素(Four Strands)が必要だということ。

 そして、大切なのが、この4つを「同じ割合で」行うのが理想ということ。つまり全て25%になるような割合がいいというのです。

 

1.Meaning-Focused Input   意味に集中したインプット

 英語の先生がInputというと、教科書を読んだり、教科書の朗読音声を聞いたり、といことになる場合が多いのですが、Meaning-Focusedというところに注意。要するに、学習者が、読んだり聞いたりしているものの「内容」を「知りたい!」と思っていることが重要なんです。テストの問題に答えるためにいやいや読んだり聞いたりしてはインプットにはならないんです。

 そしてもう1つ大事なのは、「語句や使われている文法は学習者が既によく理解して知っているもの」という条件があること。難しくて、一行一行文法解説や単語の意味の説明が必要なものもインプットとしては意味がないのです。

 

2.Meaning-Focused Output   意味に集中したアウトプット

 これも英語の先生に言わせると、「和文英訳」のような英作文になりますが、それではアウトプットにはなりません。インプットと同じく、「内容を伝えたい!」と思っていなければダメなのです。また使う語彙や文法も、すでによく知っているものでなければダメです。

 今、高校では「英語表現」という科目があります。文科省はもちろんこのMening-Focused Outputを意識しているのですが、結局売れている教科書は昭和時代と何も変わらない、とにかく小難しい日本語を英語に訳すような教科書なのです。実際私が勤めている(いた)高校でもこういう教科書を使っていました。先生は、難しい説明をして、先生用マニュアルの「正解例」を黒板に書いて授業は終わりです。生徒が言っていました。「こんな難しい日本語を訳して、どの先生も同じ答えになるのはおかしくないですか?」はい、おかしいですよ。だって先生みんなカンニングしてるんですもん(笑)。いや、(笑)じゃないですよね。

 とにかく、学校でやっている作文や、丸暗記スピーチなどはアウトプットじゃないです。話したいことを話す、書きたいことを書く、それもよく知っている単語と文法を使って、ということでないと、アウトプットにはなりません。

 

3.Fluency Development Fluencyを育てる

 Fluencyというのは、言語習得にはとても大切なことなんですが、日本の英語の先生は、ほとんど知りません。辞書をひくと、「流暢さ」と書いてありますが、何もネイティブのようにスラスラ、ペラペラということではありません。そうではなく、いちいち考え込んだり、止まったりしないで、気楽な気持ちで、スラーっと使おう、ということです。

 だから、1.のインプットも、2のアウトプットも、これにあてはまることが多いのです。ポイントは1つだけ。できるだけ簡単な語句や文法を使うということです。無理やり難しいものを読んだり聞いたり書いたりしてはいけません。

 

4.Language-­‐focused (deliberate attention) learning: 言語(語句や文法)のお勉強

 これは、いわゆる「お勉強」、つまり単語の意味を説明してもらった上で覚えたり、文法の法則(あ、私は文法の「規則」って言い方はおかしいと思います。あくまで法則です。まぁどーでもいいですけど)を説明してもらって、練習したり、ということ。日本で「英語学習」というと、ほとんどがこれになってしまいます。

 日本の先生は、よく「練習」とか「トレーニング」と言いますが、そう言っている時点で全てがこの4番にあてはまってしまうのです。

 

  このFour Strandsは、この本の3ページから書いてあるので、英語の先生はぜひ読んでみてください。あるいは、学校の先生に読ませてやってください。

 

 何で日本人がこれだけ一生懸命英語を勉強してもできるようにならないか、もうNation博士が言ってるわけですよ。要は、4の「お勉強」しかしていないからなんです。1~3が全く行われていないのが日本の英語教育なんです。

 お勉強だけをさせる先生も、実は英語ができません。周りを見てください。英語が話せたり、日常的に本を読んだりメールを書いたりしている先生いますか?すごく少ないですよね。もしいたとしても、そういう先生は、英語圏留学の経験があることがほとんど。留学中に1~3をやったのでできるようになっただけです。

 あ、ちなみに、私自身は留学どころか、英語圏に足を踏み入れたこともありません。それでも、日本で1~3をやれば、英語はできるようになります。毎日、誰かと英語で会話はしていますし(それも仕事の話など難しい話も含めて)、本も普通に読むし、ニュースを読んだり聞いたりもします。テストはどーでもいいのですが、日本人はすぐテストのスコアを気にするので一応教えておくと、英検1級、TOEIC990です。TOEFLは10年以上前ですが、PBT630です。

 

 日本で、英語ができるようになるには、1~3、つまり「楽しみながら英語を使う」ことが何より大切なんです。

 もう今すぐ、手元にあるお勉強本や問題集は売ってしまいましょう!

 

 このブログでは、1~3をできるような方法をご紹介していこうと思っています。

 

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