それでも発音記号はダメ!ぜったい!
発音記号なんて必要ない、とこのブログで何回かお話ししました。
入試もカタカナ発音でオッケー! - 目からウロコの英語「楽」習
ある読者の方から
「でも、英語の先生や専門家の方で『発音記号を覚えるのは必須』と言ってるかたもたくさんいる」
というご意見をいただきました。はい。そういう専門家の方が多いのはよく知っています。私も業界人ですので。でも、やっぱり必要ありませんよ。英語を「使える」ようになるためには、ということですが。もちろん音声学を研究するためには絶対に必要ですよ。しかし、そうでない限り、発音記号の必要性は私には全く思いつきません。「発音記号を知らないとリスニングができるようにならない、話したことが相手に伝わらない」ということは絶対にありません。もしそうであれば、外国語として英語(いや、英語でなくても何語でもいいですが)を使えるようになった日本人が全員発音記号の知識を持っているということになります。そんなことを決してありません。
英語の先生や英語専門家の方が大好きなネイティブ・スピーカーは、じゃあどうやって知らない単語の「発音」(正確には「読み方」なんですけどね)を覚えるのか。まさか電子辞書で「発音」ボタンを押しているわけではありません(いや、最近はそうしているかも)。
子供向けの本ではどうしているでしょうか。たとえば、今手元にある「Mexico」という子供向けの本を見てみましょう。スペイン語の地名がたくさん出てきます。そういう地名の読み方が次のように書いてあります。(念のためカタカナでスペイン語の発音も書いておきます)。
Chiche Itza (chee-CHEN eet-SAH) チチェン・イツァー
Teotihuacan (tay-oh-tee-wah-KAHN) テオティウワカン
conquistadores (kohn-kees-tah-DOH-res) コンキスタドーレス
いかがでしょうか。二言目には「ネイティブは」という専門家や先生方も、こんな風に「発音」を教えた方がいいのではないでしょうか。
それでもまだ納得しない方は、是非この本を読んでほしいところなのですが、もう絶版のようです。。。この方も発音記号をなくそうと努力されたのですが、結局英語業界には受け入れられなかったようですね、残念ながら。。。
そもそも、英語の文字は「表音文字」なんですよ。表音文字にさらに「読み方記号」をつけるなんていうのは、ひらがなに「ふりがな」をつけるようなものなんです。そういう意味では、発音記号というのは、世界一複雑な文字体系をもつ日本語の話者ならではの発想かも知れませんね。でも、それじゃ外国語は使えるようになりませんから。
ということで、誰がなんと言おうと、やはり発音記号などいらないのです!
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