英語学習の「十戒」
H.D. Brownという学者が、10 Commandments of English Teaching and Learning ということで、こんなことを提唱しています(Commandment は「掟」という意味で、「モーゼの十戒」とかけているようです)。
For EFL Teachers | For Language Learners |
---|---|
Lower inhibitions ハードルを下げる |
Fear not! びびらない! |
Encourage risk-taking リスクを奨励する |
Dive in 飛び込め! |
Build self-confidence 自信を植え付ける |
Believe in yourself あなたならできる! |
Develop intrinsic motivation 「内的動機」を高めさせる |
Seize the day 今を楽しもう! |
Engage in cooperative learning 共同学習をすすめる |
Work with your team 誰かと一緒に! |
Use right-brain processes 右脳を使わせる |
Get the BIG picture ふわっと! |
Promote ambiguity tolerance 曖昧さへの耐性を育てる |
Cope with the chaos わからなくても気にしない! |
Practice intuition 直感を鍛える |
Follow your hunches 感覚に従え! |
Process error feedback 間違いから学ばせる |
Make mistakes work FOR you 間違いから学べ! |
Set personal goals 個人的な目標を立てさせる |
Set your own goals 何で英語やるの? |
いかがでしょうか。
日本人が何やっても英語ができるようにならないのがよくわかりますよね。学校や塾・予備校の英語の授業では、全く正反対のことばかりやっています。社会人相手のTOEIC関係の教科書とか、英会話学校や教材の宣伝文句見ても、この十戒を破るようなことばかり書いていますよね。
日本の英語教育界は
英語ムラ
なんですよ。この10 Commandmentsに従ったら「先生が生徒に教える」という構図はくずれてしまうから権威が保てなくなるし、脅迫商法でビジネスもしずらくなってしまいます。既得権益が守れなくなってしまうのです。だから、「文法も発音も完璧にしないと受験には通用しない」と英語学習のハードルを上げ、「あなたの英語ネイティブにはこう聞こえてますよ」と自信をなくさせ、「受験では英語が勝負」と外的動機づけを奨励して個人的な目標は否定し、「英語は理屈だ!」と左脳学習を奨励し、「なんとなくではダメ!」と曖昧さへの耐性や直感を否定しているのです。
逆にこのブログで言ってきた
やさたく・ゆるなが
は、結構10 Commandmentsに合っていると思いませんか?