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コミュニケーションのための英文法

久々の更新ですが。。。

 

結局何度も何度も同じこと言わなきゃいけないんですが、

日本語で書かれた「英語学習書」でいくら勉強しても絶対に英語が使えるようにはならない!

ということです。

 

今朝も、サラリーマンの人が英会話本に蛍光ペンで線を引きまくってました。タイトルを見たら、

 

Grammar for communication

 

最近多いんですよね。高校生向けの教材でも

 

コミュニケーションのための英文法

4技能の基礎となる文法トレーニング

 

なんてのが最近多い。中身を見ると、単に配列が違っていたり「コミュニケーションの場ではこう使う!」みたいなコーナーがあったり、変な図や絵で「イメージをとらえよう!」みたいなことが書いてあったりするだけで、結局今までの文法書や単語集とほとんど変わりがない。

 

そもそもコミュニケーションのことだけ考えれば、文法でたらめ、単語を羅列しただけのブロークンでも大丈夫でしょう。例えば、過去形を知らなくてもyesterdayと言えば過去のことだってわかりますよね。ice cream, want, I, eatと言っても、常識的に「アイスクリームが私を食べたがっている」と思う人はいないでしょう。疑問文だって口調で何とかなるでしょ。

 

文法というのはより「まともな」文を作ったり、相手の意図をより正確に理解するためのものですよね。だから、ブロークンでも何でもいいからコミュニケーションするのが先決でしょう。その後で「より正しく」使えるように文法を少しずつ学べばいいんです。

 

今朝のサラリーマンの方が見ていた本でも、1ページの中で英語の分量は1割もない。9割以上が日本語の訳と説明です。1ページ読んで英語はおそらく10語~20語しかない。そんなのいくらにらめっこしたって吸収できないでしょ。

 

文法力を高めるためには英語を「浴びる」のが先決です。(MORE CAUGHT THAN TAUGHT!!! 習うより慣れろ! - 目からウロコの英語学習)多読をしていれば「文法的に正しい文」を毎日毎日たくさん浴びるので、無意識のうちに文法がしみこんでいきます。そういう状態になってから「文法学習書」で整理してあげればいい。

 

順番を間違えちゃダメです。

 

しかしいくら私が何度こういうことを言っても、こう言い返されます。

 

「だって、英語の先生も、テレビとかに出てくる大学教授もみんな文法が大事って言うし、文法の本いっぱい出してるじゃん!」

 

それはですね、文法は商売になりやすいからなんですよ。前に言ったとおり「英文法」自体は全く変わらないわけですから(ころころ文法が変わったら大変ですよ)、いくらでも本は書ける。ただそのままにしたら売れないから「コミュニケーションのための」とか「ネイティブが感覚的に知っている」とか「1億人の」とか「ファクトなんちゃら」とか枕詞をつけて売れば「そうか!今まで文法いくらやっても英語ができるようにならなかったのは文法の本が悪かったからだ。この新しい文法書でやればできるようになる!」と錯覚して買う人がたくさん出てくるんです。高校生向けの参考書だと生徒がだまされなくても先生がだまされて生徒全員に教材として強制購入させます。儲かりまっせ。

 

「インターネットをフル活用して英語を浴びよう!」と言っても誰も儲かりませんからね。