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単語・文法という幻想

多くの日本人の方が、「英単語を覚えて、文法を理解して、文を訳す」ことで、英語が読めるようになると思っています。ほとんどの英語の先生もそうです。ですから、特に進学校といわれる高校では、大学入試のために高1のときから、単語集+文法問題集の小テストを毎週受けさせられ、合格するまで追試を受けさせられたり、ノートに単語や構文を5回書かされたりしています。

 

それで読めるようになるなら文句言いませんが、実際なっていません。受験直前になっても、多くの人が単語集と文法問題集やってるんですから。。。2年間の努力はなんだったんでしょう。結局、長文にたどり着く前に、受験本番をむかえてしまうのです。もちろん失敗します。だって、センター試験も難関私立国公立も8割以上が長文読解なんですから。

 

単語+文法じゃ読めるようにならないのです。それは「英語教育学」の世界ではあたりまえの話。この記事(理想の英語学習とは? 最新の言語学研究より )でお話したように、単語や文法の「勉強」はあくまで25%にとどめなきゃいけないのです。

 

「でも、国公立大学の和訳問題はやはり単語と文法が勝負じゃないですか?」という声も聞かれます。

 

東京新聞(2013年11月4日朝刊)にこんな記事が載っていました。

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機械翻訳の話なのですが、こんなことが書いてあります。

 

機械翻訳はこの十年の間に原理が変わった。「文法をもとに翻訳ルールを作る方法がうまくいかないので、大量の対訳文を記憶させる方法になった。」

 

結局、単語の訳を文法にあてはめて翻訳してもだめなんです。たくさんの「実例」をインプットしていくしかない。

 

機械翻訳の世界でも「多読」しかないと言っているのです。

 

単語暗記+文法では、和訳問題にも対処できないということ。

 

実際、授業では文法訳読中心にやっている先生も、よくよく話すと、「入試レベルよりも、1段階か2段階簡単なものをたくさん読まないと絶対に入試は突破できない」と言う人は多いのです。経験的に「多読」が大切というのは、わかっているんです。

 

高校生のみなさん、文法や単語暗記はあくまで総勉強時間の4分の1にしてください。その代わり、たくさんの英語を読んで聞いてください。このブログでもいろいろ紹介しています。

 

「それでも文法が不安」という高校生の方へ。

 

文法は、センター試験の問題で8割以上正解できる力があれば、もうどんな難関大学でも英語は合格点がとれます。

 

その方法は、今後少しずつ(すみません、時間がないので)このブログでもお伝えしていきます。

 

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