ふわっとリスニング!
「リスニングができるようになるにはどうしたらいいですか?」
とよく聞かれます。
自慢ですが、私はTOEICのリスニングは1問間違えただけでした。英検1級も受かりました。TEAPという「新しいタイプの大学入試」も試しに受けてみましたがリスニングは満点でした。
でも、映画とかを100%聞いて理解するのは無理です。英語の歌もすごく聴いているのですが、歌詞を聞き取ることはできません。
何が言いたいかというと、英語の先生でも100%聞き取れる人なんていない、ということです。いたとしたらたいてい帰国子女か、長い間英語圏に留学していたという人です。信じられないなら周りの先生に映画を見せて、全部書き取ってもらってみてください。
さて、リスニング力をあげるためにも、
「ゆるなが」でたっぷり浴びる(Exposure)
しかないんです。特に「ゆる」、つまり、この記事(完璧主義が諸悪の根源 Ambiguityを大切に! )で書いた「全部わからなくても気にしない」ことがコツ。
英語の先生が言うような「トレーニング」は絶対ダメです。「多読多聴マガジン」という雑誌ですら、大学の英語の先生がリスニング練習としてこんなことを書いていました。
うーむ。これでリスニング力がつくかどうか、それはノーコメントです。だって、自分はこんな面倒くさいこと「長く」続けられませんから。。。どんなに好きな本でもこんな「お勉強」になったらつまらなくなってしまいますよね。
一番の問題は、こういう「練習」だとMeanig-focused Input(意味に集中したインプット)、つまり知りたくて聞いているということにはならないんですね。この記事(理想の英語学習とは? 最新の言語学研究より )でも書きましたが、やはり「実際に使う」ということを通して言葉の力はついていくものなんですよ。
また、英語の先生が大好きな「ディクテーション」もダメです。特に、単語などの穴埋めディクテーションなんていくらやってもダメです。現実に言葉を使うときには
「ふわっと」
聞いているはずなんですよ。1つ1つの単語に気をとられていたら脳がおかしくなってしまいます。
それにしても、なんで日本の英語の先生「練習」にこだわるのでしょうか。
それは、日本の英語教育界では「100%理解しなければいけない」というMythが根付いているからです。
「やさたく」の「たく」、つまり、Exposureと、「ゆるなが」の「ゆる」つまり、Tolerance for Ambiguity(曖昧さを受け入れる)、ってことがほとんど言われないんです。
これも「大学入試」が根源だと思うんでけど、まぁそれはいいでしょう。
みなさんは、
「ゆるたく」「ふわっと」リスニング!
でOKです。Youtubeで好きな動画をガンガン見ましょう!